日本人の多くが頭痛に悩まされており、ある医薬品メーカーの調査によると、「自分が頭痛持ちだと思っている」方の割合は、3人に1人以上ともされています。
頭痛にはいろいろな原因があるのですが、自分に合っていない枕もそのうちの1つです。こちらのページでは、頭痛を引き起こしやすい枕や、頭痛の治し方について解説しています。
代表的な2つの頭痛について
頭痛の治し方についてご紹介するまえに、まずは代表的な2つの頭痛について知っておきましょう。あなたの頭痛はどちらのタイプでしょうか。
緊張型頭痛
頭痛の多くは病院で検査をしても原因不明とされます。そのような頭痛を一次性頭痛(病気が原因ではない頭痛)といいますが、一次性頭痛の大半を緊張型頭痛が占めます。
緊張型頭痛の特徴は、後頭部から首の後ろにかけて、じわじわと締め付けられるように痛む点です。肩や首の筋肉が硬くなり、脳へと送られる血液の量が減少すると、緊張型頭痛が出やすくなります。
片頭痛
一次性頭痛のうち、およそ3割程度を占めるのが片頭痛です。緊張型頭痛の場合は男女差が見られませんが、片頭痛はどちらかといえば女性に多く見られる頭痛です。男女比で見た場合、女性の方が2倍から3倍多いとされています。
片頭痛の特徴は片方(もしくは両方)のこめかみあたりが、ズキズキと拍動するように痛む点です。光や音の刺激で症状が増悪し、場合によっては吐き気や嘔吐をともなう例もあります。
片頭痛に関しては、現在のところハッキリとした原因が分かっていません。ただ、何らかの原因によって急激に脳への血流が増すと、片頭痛の発作が起こるのではないかと考えられています。
枕によって頭痛が起こる理由
緊張型頭痛と片頭痛に共通しているのが、血流量の変化によって頭痛が出やすくなる点です。枕のせいで血流量が変化する原因としては、以下のような理由が挙げられます。
頚椎が圧迫される
枕によって頭痛が起こる理由の1つが、身体に合っていない枕のせいで頚椎が圧迫される点です。頚椎には椎骨動脈と呼ばれる血管が通っているため、頚椎が圧迫されると、脳へと送られる血流量が減少するのです。
首の筋肉が硬くなる
首の筋肉が硬くなることも、枕によって頭痛が起こる理由です。とくに高すぎる枕を使っていると、寝ている間に首の筋肉が硬くなりやすい傾向にあります。
首の筋肉が硬くなると、血管が圧迫されて血流を阻害します。血流量が減少すれば緊張型頭痛のリスクが高くなりますし、反対に脳が血液を送るよう指令を出すと、血流量の増加にともなって片頭痛が出やすくなります。
睡眠の質が低下する
睡眠の質の低下も、枕によって頭痛が起こる理由の1つです。寝返りが自由に打てない枕などを使用していると、睡眠の質が低下し、自律神経のバランスが乱されます。
自律神経のバランスが乱れると、血液の循環にも悪影響を及ぼします。その結果、緊張型頭痛や片頭痛が出やすくなるのです。
頭痛の治し方
頭痛を根本的に治すためには、常に血液がスムーズに流れている状態を維持する点が重要です。そのためには、次のような点に注意しましょう。
自分に合った枕を選ぶ
慢性的な頭痛がある場合、枕が自分に合っているか見直してみましょう。選ぶポイントは枕の素材や高さ、反発力などさまざまです。枕選びのポイントに関しては、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。
血流をスムーズに保つ
頭痛を治すためには、血流をスムーズに保つ意識が欠かせません。そのため、普段から首や肩の筋肉を柔軟に保ち、猫背などの不良姿勢にならないよう気を付けましょう。
ストレスを溜め込まない
頭痛を治すためには、ストレスを溜め込まない点も重要です。ストレスが溜まると自律神経のバランスが乱され、血流量に変化が起こるからです。
スマホの見過ぎに気を付ける
頭痛を治したいのであれば、スマホの見過ぎにも気を付けましょう。スマホを長時間みていると、不良姿勢のために首の筋肉が硬くなってしまいます。
また、寝る直前までスマホを見ていると、脳が興奮状態となり、睡眠の質が低下します。いったん首の骨自体が変形すると、完全に元へと戻すのは困難なので注意が必要です。
頭痛予防なら「まくら物語」がおすすめ
「何回も枕を替えたけど頭痛が治らない」「度の枕を使ってもぐっすり寝た気がしない」…そんな方には、神戸中央整体の「まくら物語」がおすすめです。
「まくら物語」には適度な反発と沈み込み、肩甲骨を受け止める傾斜があり、どのような体型および寝方にも対応できる点が特徴です。ご興味をお持ちの方は、神戸中央整体までお気軽にご相談ください。
ライター:阿立祐士 (施術家・カラダの使い方研究家)