日本でもランニングがブームとなって久しいですが、その裏で足底筋膜炎に悩まされている方が増えています。せっかくランニングの習慣ができたのに、足が痛いとつらいものですよね。
そんなときにインソールを使うと、足底筋膜炎の症状を緩和する効果が期待できます。こちらのページでは、インソールが足底筋膜炎に効果的な理由をご紹介しています。
足底筋膜炎とは
足の裏には土踏まずを始めとしたアーチ構造があります。そのアーチ構造を支えている足底筋膜(足底腱膜とも)がダメージを受け、炎症を起こす疾患が足底筋膜炎です。
足底筋膜炎を発症した場合、足の裏を地面に着いた際に、かかとのあたりに痛みを生じるのが特徴です。ランニング愛好者を悩ませるスポーツ障害の一種でもあります。
足底筋膜炎の原因
足底筋膜炎の原因としては、以下のような点が挙げられます。
オーバーユース
足底筋膜炎の主な原因として、オーバーユース(使い過ぎ)が挙げられます。同じ場所に繰り返される衝撃が加わった結果、足底筋膜炎の発症リスクが高くなります。
誤ったフォーム
ランニングを始め、スポーツをするときの誤ったフォームによって、足底筋膜炎の発症リスクが高くなります。
硬い路面でのランニング
足底筋膜炎の原因としては、硬い路面でのランニングも挙げられます。路面が硬いと足の裏にかかる負担が大きいため、足底筋膜炎の発症リスクが高くなるのです。
足に合っていないシューズ
足に合っていないシューズも、足底筋膜炎の発症リスクを高めます。とくに大きめのシューズを履いていると、靴の中で足が滑り、足の裏にかかる負担が増してしまいます。
インソールが足底筋膜炎に効果的な理由
足底筋膜炎の症状を改善、予防する目的でインソールを使う方法があります。インソールが足底筋膜炎に効果的な理由としては、以下のような点が挙げられます。
足底アーチを補正できる
インソールが足底筋膜炎に効果的な理由として、足底アーチを補正できる点が挙げられます。足裏の土踏まずを始めとしたカーブを、専門的に足底アーチと呼んでいます。
橋のアーチ構造が衝撃を分散させるのと同様に、人間の足底アーチも足裏に掛かる衝撃を分散させる働きがあります。
ところが、何らかの原因で足底アーチが失われると、足裏への負担が増すため、足底筋膜炎のリスクが高くなるのです。
インソールで足底アーチを補正すると、足裏にかかる負担を分散させ、足底筋膜炎のリスクを下げる結果につながります。
地面からの衝撃を緩和できる
地面からの衝撃を緩和できる点も、インソールが足底筋膜炎に効果的な理由です。インソールにはいろいろな厚みの商品がありますが、厚手のインソールを利用した場合、クッション機能が期待できます。
クッション機能によって地面からの衝撃を緩和すると、足裏にかかる負担が減少します。その結果、足底筋膜炎のリスクを下げられるのです。
姿勢がよくなる
インソールが足底筋膜炎に効果的な理由として、姿勢がよくなる点も挙げられます。運動時の姿勢が悪いと、足裏に偏った負担が掛かり、足底筋膜炎のリスクを高めます。
インソールによって姿勢が改善されれば、足裏に偏った負荷が掛からないため、足底筋膜炎のリスクを下げる効果が期待できるのです。
まとめ
足底筋膜炎の多くはオーバーユースが原因で起こりますが、誤った身体の使い方や運動時フォームも、足底筋膜炎の発症リスクを高めます。運動時の足底筋膜炎に悩まされている方には「学べるインソール」が効果的です。
「学べるインソール」には足底アーチを補正するだけでなく、使った人が足裏のバランスや身体の使い方を覚えられる設計になっています。足底筋膜炎を根本から改善したい方には、「学べるインソール」の利用をおすすめします。
ライター:阿立祐士 (施術家・カラダの使い方研究家)